某雑誌風(わかる人だけ笑ってね)

The Clash:London Calling

London Calling

London Calling

発売日:1972年12月14日

当時LP2枚組で発売されたクラッシュの3枚目。

前作2枚がパンク色強いものであったが

このロンドン・コーリングで

レゲェ、ダブ、ロカビリー、ジャズ、スカといった

彼らのルーツでもある音を取り入れた。

ロンドン・コーリングという

BBCワールド・サービス放送のコール・シグナルから

取られたアルバムタイトル曲から始まる19曲は

パンクとは懸離れた多種多様な音のように思われたが

その根底にあったのはパンクのアティテュードに

他ならないのであった。

【ローリング・ストーン誌】
80年代ベストアルバム。

【元ネタは】
当時のイギリスにおける失業、人種、ドラッグ等

危機的な社会問題の数々。

極左冒険主義的という空気。

朝の4時頃ウェセックスから家に帰るとき

ラジオから流れてきたスペイン、バクス地方爆撃のニュース。

ガイ・スティーヴンスの異常な愛情(笑)

【なにを生んだか】
サンディニスタという可能性。

この後のパンクロックの全て。

ガイ・スティーヴンス伝説。

【陰の立役者】
ペニー・スミス

彼女が「何か起きる」と感じ

シャッターを切りまくったその1枚は

今もロックの歴史に燦然と輝くジャケットとなっているから。

【マニアは知っている】
ミック、ポール、トッパーは

テムズ川に沈んだかもしれないが

ジョーは沈まなかった。

だって、ジョーは高層マンションの上の階に住んでいたから。

【思い出すのは】
雨の降るテムズ川のボートの上で演奏する姿。

Did you stand by me?という

パンクのイメージと懸離れた

鳴き声のような、そしてどこまでも素直な歌声。

ガイ・スティーヴンスのイス投げ。

【このアルバムが最高なわけ】
パンクという若い怒りが

ロックという自由と衝動を飲み込んだ瞬間、

それは紛れもなく

パンクとはスタイルではなくアティテュードということの

証明に他ならなかったから。